【ガン医療】世界初！からだ自身が“がん治療”　九州大学が「マックトリガー」を開発　科学板「コロンブスの卵」「潰されそう」「人体実験だから…」

▼追加ソース

炎症反応で免疫細胞活性化　がんの成長抑える物質開発　九州大 #福岡NEWSWEB https://t.co/fCSWWlW0zK

— NHK福岡 (@nhk_fukuoka) April 20, 2023

「治療薬」ではなく「引き⾦」を投与することで⾝体⾃らががんを退治する | 研究成果 | 九州大学（KYUSHU UNIVERSITY）

がんのリング上で戦いのゴングを鳴らす細胞医薬

www.kyushu-u.ac.jp

↑より引用
ポイント

・副作⽤の観点から、治療薬に依存しないがんの治療法が求められていました
・がん特異的に強⼒な炎症を引き起こす細胞医薬の開発に世界初めて成功し、からだ⾃⾝にがんを治療させるという新しいがんの治療法を動物実験にて提唱しました
・臨床応⽤に向けて今後はさらなる安全性の向上を⽬指します

論文はこちらですが↓、上のニュースリリースにある詳細版ＰＤＦが分かりやすいようです。

ScienceDirect

www.sciencedirect.com

詳細版：「治療薬」ではなく「引き金」を投与することで身体自らががんを退治する【PDF】

↑より引用
今回の研究は、がん治療の新しいコンセプトを世界に提唱するものであり、今後、さらに基礎研究を進め、ステップをクリアしていくことで臨床応用への展開が期待されます。

記事中に出てくるマックトリガー“MacTrigger”は遺伝子を改変したマクロファージの事で、癌の細胞に蓄積されたときだけ抗炎症型になり、自身の免疫が攻撃対象とするようです。
身体に「こいつが癌だ、やっちまえ！」と教える注射薬で効果も継続するようです。本当にできるなら夢のような薬です。

マクロファージ - Wikipedia

ja.wikipedia.org

↑より引用
マクロファージ（Macrophage, MΦ）は白血球の1種。生体内をアメーバ様運動する遊走性[1]の食細胞で、死んだ細胞やその破片、体内に生じた変性物質や侵入した細菌などの異物を捕食して消化し、清掃屋の役割を果たす[1]。とくに、外傷や炎症の際に活発である[1]。また抗原提示細胞でもある。免疫系の一部を担い、免疫機能の中心的役割を担っている。

MacTriggerが健康な臓器に蓄積しないように「ロック機能」が付いているようですが、マウス実験しかできていないようです。
「ロック機能」が不完全だと健康な臓器を“癌”と認識して攻撃する可能性がある為、臨床試験に時間がかかりそうです。
実用化はまだまだ先の事になりますが、次の世代の為にも実現して欲しいところです。

⽚⼭佳樹教授の研究室のページ↓

九州大学　　　片山研究室

We are trying to creat a new concept of biomedical technology by gathering all the related knowleges. We are heterogenous group being composed of chemists, mole

sites.google.com

↑より引用

　九州大学　片山研究室では未来のバイオテクノロジーを作り出すために、将来のニーズを予想しながら、学問の枠にとらわれずに柔軟に発想しています。私たちは、化学、分子生物学、薬学、医学、獣医学など多様な背景を持つ人々の集まりです。出身大学や国籍も様々です。

新居輝樹助教授のプロフィルページ↓

Teruki Nii

kyushu-u.elsevierpure.com

"今回の研究は、がん治療の新しいコンセプトを世界に提唱するものであり、今後、さらに基礎研究を進め、ステップをクリアしていくことで臨床応⽤への展開が期待されます"
報道が先行し記事の内容も含め大学広報さんの関わりの大切さを感じました。
論文拝見しました☺https://t.co/nIc0lcOtp7

— もふ (@Mofu2022_1) April 22, 2023