▼追加ソース
確かにwhoの変異株ページの「Variants of Interest (VOI)」に加わっています。
↑より引用
Mu B.1.621 GH 21H Colombia, Jan-2021 30-Aug-2021
下のWHOが公開したPDF文書にある程度の情報があります。
Weekly epidemiological update on COVID-19 – 31 August 2021[PDF]
↑より引用
The Mu variant has a constellation of mutations that indicate potential properties of immune escape. Preliminary data presented to the Virus Evolution Working Group show a reduction in neutralization capacity of convalescent and vaccinee sera similar to that seen for the Beta variant, but this needs to be confirmed by further studies.
このMu変異体には、免疫逃避の潜在的な特性を示す一連の変異があります。免疫逃避の可能性を示す変異があります。ウイルス進化作業部会に提出された予備データによると、回復期の患者とその家族の中和能力が低下することが示されています。療養者やワクチン接種者の血清の中和能力が低下していることが示されていますが、これはβ変異体で見られたものと同様です。さらなる研究で確認する必要があります。
ちょっと翻訳結果が片言ですが、手を加える訳にもいかないのでそのままです。
「欧州疾病予防管理センター」の「Variants under monitoring」の情報で調べてみると…。
注目のスパイク変異を確認してみると「R346K」, 「E484K」, 「N501Y」, 「D614G」,「P681H」の5つがあります。
「E484K」は免疫逃避と言われています。
「E484K」は懸念される変異株 Variants of Concern (VOC)の中ではBetaこと南アフリカ変異株(B.1.351)、Gammaことブラジル変異株(P.1)、Alphaの変異型「B.1.1.7+E484K」の3つが持つ免疫逃避と呼ばれる変異です。
鹿児島で見つかったデルタ株の変異型は、通常のデルタ株の「E484K」が加わったものです。
このタイプのものがワクチンに影響を与えていそうですね。
「N501Y」は感染伝播性の増加と言われています。
「N501Y」は懸念される変異株 Variants of Concern (VOC)の中ではAlphaことイギリス変異株「B.1.1.7」、Alphaの変異型「B.1.1.7+E484K」、Beta「B.1.351」、Gamma「P.1」の4つが持っています。
「D614G」も感染力の増加です。
「D614G」は昨年ニュースになっていました。感染力の増加につながっています。この変異は既に色々な変異株に見られるメジャーなものです。
「P681H」は感染力に影響と言われています。
Variants of Concern (VOC)の中ではAlpha「B.1.1.7」のみです。
今はほとんど見なくなった英国株のことですのでそれほど脅威ではない気がします。
となると残された「R346K」が気になるところです。
「R346K」は?
懸念される変異株 Variants of Concern (VOC)にも注目すべき変異株 Variants of interest (VOI)にもMu「B.1.621」株以外には存在しません。
ユニークな変異とも呼べそうなので、これがwhoの言う「ワクチン耐性」なのかもしれません。
イスラエルで最大の日刊英字新聞である「エルサレム・ポスト」の記事に「R346K」について記述がありました。
「欧州疾病予防管理センター」の出した情報をまとめたもののようですが、それによりますと。
↑より引用 DeepL翻訳
ECDCによると、この変異体には、E484K、R346K、N501Y、D614G、P681Hの5つの注目すべきスパイク変異があります。E484KとR346Kの変異は、ウイルスがある種の抗体を回避するのに役立つ可能性があり、N501Y、P681H、D614Gの変異は、伝達性の増加に関連しています。
ああ、まとめた事がそのまま書かれているorz
やはり「ウイルスがある種の抗体を回避するのに役立つ可能性」の部分が非常に怪しいですね。
「R346K」は「E484K」と同じタイプのようなので、ワクチンの効果に影響を与えそうにみえます。
免疫逃避2個と感染力アップ3つ持ちと思うと、やはり警戒に値する変異のようです。
すでに実績のあるデルタ株の強化型の方も恐ろしいようにも思えますが…。
▼追加ソース2
こんなニュースが入ってきました。
↑より引用
厚生労働省は1日、コロンビアで1月に初めて確認された新型コロナウイルスの変異型「ミュー株」を6月と7月、空港検疫で2例確認していたと発表した。
なんだかコレを思い出してしまいました。まあ、この時点ではVariants of interest (VOI)ではないのですが…。
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