温度の上限は億に達するほどはるか上まで存在しますが、最低温度についてはマイナス273.15度より下は存在しません。
この理論上到達可能な最低温度を絶対零度といい、原子さえもが停止します。
科学者はこの最低温度にできる限り近づくための実験を繰り返していますが、今回その記録が新たに更新されました。
ドイツのブレーメン大学の研究チームは、実験室で数秒間のみですが、絶対零度よりわずかに38兆分の1度だけ高い温度38pK（ピコケルビン）に到達することに成功しました。
この超低温環境では、物質が非常に特殊な振る舞いをするため、量子力学への理解に重要な役割を果たします。
今回の研究の詳細は、8月30日付で科学雑誌『PHYSICAL REVIEW LETTERS』に掲載されています。
（以下略、続きはソースでご確認下さい）
ナゾロジー 2021.10.19
この実験のキモと言えるのはこの「フォールタームブレーメン」（Fallturm Bremen）のようです。
146メートルの巨大なタワーを使用して数秒間の「無重力状態」を作り出して宇宙空間に近づけています。
グーグルマップで見ても巨大なタワーと分かります。
↑より引用
Der Fallturm Bremen ist 146 Meter hoch und hat in seinem Inneren eine 120 Meter hohe, evakuierte Fallröhre, in der eine Fallkapsel 4,74 Sekunden lang 110 m herunterfällt.[1] Während dieser Zeit herrscht in der Kapsel Schwerelosigkeit. Die Zeitdauer der Kapsel in Schwerelosigkeit kann unter Verwendung des 2004 eingebauten Katapults auf über 9 Sekunden verlängert werden. Die Kapsel hat, je nach Raumbedarf für das jeweilige Experiment, einen Durchmesser von 0,8 Metern und eine Länge von 1,6 Metern oder 2,4 Metern. Sie fällt in einen 8 Meter hohen Auffangbehälter, der mit stecknadelkopfgroßen Schaumpolystyrolkugeln gefüllt ist.
ブレーメンの落下塔は高さ146メートル、その中には高さ120メートルの真空落下管があり、落下カプセルは110メートルの高さから4.74秒かけて落下する[1]。2004年に設置されたカタパルトを使って、カプセルの無重力状態の持続時間を9秒以上に延ばすことができる。カプセルの直径は0.8メートル、長さは実験に必要なスペースに応じて1.6メートルまたは2.4メートルとなっています。高さ8メートルの回収容器にピンヘッドサイズの発泡ポリスチレンボールが入っていて、その中に落ちます。
このタワーに低温装置を持ち込み自由落下させることで、重力＝エネルギーの影響を抑えることでさらに絶対零度に近づけたとのことです。
Twitterを覗いてみると解説されている方がいます。参考までにリンクを貼っておきます。
人類が得られた世界で最も低い温度の記録が更新されたよ！記録は38pK (0.000000000038K) だけど、記録達成自体よりも、達成するために使った機器や技術がすごいかも！リプで解説するね！
Christian Deppner, et al. "Collective-Mode Enhanced Matter-Wave Optics". Phys. Rev. Lett, 127 (10) 100401 pic.twitter.com/wpLyFTer9H
— 彩恵りり??@お仕事募集中の科学ニュース解説者 (@Science_Release) October 19, 2021
[ニュースのポイント]
○絶対零度に限りなく近づけば近づくほど、物質の本質に迫れるよ。
○今回、極低温に冷やしたルビジウム原子の塊を自由落下させる事で、38pKという前人未到の値に達する事ができたよ！
○絶対零度に近い状態を長時間維持できるのは、低温物理学の研究においてとても大事だよ！— 彩恵りり??@お仕事募集中の科学ニュース解説者 (@Science_Release) October 19, 2021
このアカウントでは「疑似ブラックホール」の時にも解説されていました。
実験も凄いけどこの人も凄いなぁ。
幻魔大戦は?
-273.149999999962℃
太陽系の果てのオールトの雲の外側がこのくらい寒いのかな、
太陽からうーーーーーーんと遠いのだから。
物質がないのに温度だけ定義されてるなんて滑稽だわ
素子？
原子の動きも止まるから。
空間が無いのだから温度という概念自体が存在しない
空間の連続性が宇宙を構成している場合、宇宙の外に別の宇宙は存在しない（それぞれの宇宙の乖離距離が存在するならば、そこには空間があることに矛盾）
つまり（我々が存在する）宇宙の外は絶対零度ではない
もう少しわかりやすく書けないものかね
ホーロドニースメルチ！
そうだよな。どうやって計るのかもわからんし、冷やすのもどうやって？と思ったが、ここに液体ヘリウムの作り方が書いてあった。
ttp://www.issp.u-tokyo.ac.jp/labs/cryogenic/outline/web/panf.pdf
無の空間を空間として定義するかどうかの話。
ではなく
1兆分の38
ではないのか？
だな
この記事を書いた奴は単位もマトモに読めないのか？
相手は死ぬ
受けよ、我が凍気！
オーロラエクスキューーーーーションッッッ！！！！！！！！！！
運動エネルギーを外部に吸い取ってゆくのかな
こういう世界だと、測定方法もしっかり検証する必要があるだろな
今回、それに近づけたのは、偶然の作用もあるのではないか？
それと同じ理由で、電子線が飛び交う宇宙でも理論上の絶対零度は存在しないだろう。
和菓子の師は和菓子同然！
ギガジンは倉庫騒動前はそんなんでも無かったんだが
こういう実験は真冬にやればいいのに
現在の国際単位系では絶対温度（ケルビン温度）が先に定義され、
℃は絶対温度引く273.15として定義されている。
従って、絶対零度は定義上273.1500000・・・となる。
その代わり、水の融点と沸点は厳密には 0℃、100 ℃ ではなく、それぞれ 0.002 519 ℃ 、99.9743 ℃ となる。
開通してからだいぶ経った今、彼らはどうしてるんだろうか？
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