▼追加ソース
小惑星ベンヌについて
↑より引用
2009年にアンドレア・ミラニと共同研究者が報告した力学的研究によると、ベンヌは2169年から2199年までの間に8回、地球に接近し、そのどれかで衝突する可能性があることが判明した。この小惑星を構成する物質が何であるかはほとんど分かっておらず、衝突の可能性もそれに左右されるが、衝突の確率は8回の可能性の合計でも最大0.07%であると推定されている[7]。この確率は、知られている限りのどの天体よりも際立って高い確率となっている。ベンヌが地球に衝突する可能性をさらに精密に計算するには、この小惑星の形状をより正確に把握し、少なくとも複数年に及ぶレーダー観測と光学観測を続行してヤルコフスキー効果による影響がどの程度かを見極める必要がある。
ウィキペディアを見ていると「潜在的に危険な小惑星」という項目があり、この小惑星もその一つのようです。
↑より引用
2012年9月20日現在、地球近傍天体9192個のうち、PHAは1331個登録されている[5][6]。これは、全てのPHAのうち20%から30%を占めていると考えられている[7]。つまり、まだほとんどのPHAは未発見である。軌道要素による分類では、アポロ群が1196個、アテン群が135個、アモール群が123個ある。また、軌道が確定し小惑星番号がつけられているのは352個ある。
今回のベンヌが“衝突の可能性が際立って高い”とされているので確率的には大したことはないと思いますが、1331個もあるという事には驚かされます。
元情報であるNASAのツイートです。
NASA researchers used precision-tracking data from the OSIRIS-REx spacecraft future-cast asteroid Bennu through the year 2300. HOW the teams used the information to better understand Bennu's future orbit HERE >> https://t.co/7aG5EMJneo pic.twitter.com/oKZNowiYTr
— NASA_SLS (@NASA_SLS) August 12, 2021
DeepL翻訳
NASAの研究者は、探査機OSIRIS-RExの精密な追跡データを用いて、2300年までの小惑星ベンヌの未来像を描きました。ベンヌの将来の軌道をよりよく理解するために、各チームがどのように情報を利用したかはこちら >> https://go.nasa.gov/3AAkbu1
探査機OSIRIS-RExについてもNASAのページがあります。「NASAの小惑星探査機「OSIRIS-REx」が小惑星ベンヌに到着」です。
↑より引用
The primary science goals of this survey are to refine estimates of Bennu’s mass and spin rate, and to generate a more precise model of its shape. The data will help determine potential sites for later sample collection.
この調査の主な目的は、ベンヌの質量と自転速度の推定値を改善し、その形状のより正確なモデルを作成することです。これらのデータは、今後のサンプル採取の候補地を決定するのに役立ちます。
OSIRIS-REx(オサイリス・レックス)についてウィキペディアより
↑より引用
炭素質の地球近傍小惑星であるベンヌの詳細観測とサンプルリターン、ヤルコフスキー効果の観測を主目的としており[10]、また、2020年代に実施する有人小惑星探査の重要な一歩として位置づけられている[11]。総事業費は約8億ドルである[3]。
この“ヤルコフスキー効果”の観測などの情報を元にし今回の衝突確率を算出したようです。
↑より引用
ヤルコフスキー効果(ヤルコフスキーこうか、英: Yarkovsky effect)[1]は、天体からの熱放射の不均一が生じることにより、天体にモーメントが生じ、小天体の軌道が影響を受ける効果である。通常その影響が問題になるのは、直径が 10 cm から 10 km までの比較的小さい流星物質や小惑星といった天体においてである。
OSIRIS-RExミッションの詳細ページです。
DeepL翻訳
OSIRIS-RExは地球近傍の小惑星Bennuに旅し、研究のために少量のサンプルを地球に持ち帰っている。このミッションは、2016年9月8日にケープカナベラル空軍基地から打ち上げられました。探査機は2018年にベンヌに到達し、2023年にサンプルを地球に持ち帰る予定です。
説明動画などもあります。
OSIRIS-REx Sheds Light on Hazardous Asteroid Bennu(OSIRIS-RExが危険な小惑星Bennuに光を当てる)
↑より引用
2135年9月25日、「ベンヌ」という小惑星が地球に接近します。地球の重力によってベンヌの軌道が変化するため、将来の軌道を計算するのは大変です。その際、ベンヌが「重力のキーホール」と呼ばれる、22世紀後半に地球に衝突するのに最適な軌道をとる宇宙空間を通過する可能性が極めて高いのです。しかし、NASAの探査機OSIRIS-RExの新しいデータにより、ベンヌの軌道が時間とともにどのように変化するかをモデル化し、衝突の確率をより正確に計算できるようになりました。
危険な小惑星の衝突を避けるためにこのようなプロジェクトがあったことを知りませんでした。映画のアルマゲドンを思い浮かべてしまいます。
2023年のOSIRIS-RExの帰還も楽しみです。
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