【新型コロナ】「カッパ株」検疫で19人感染確認　注目されるスパイク変異はデルタ株と１つ違い

カッパ(Kappa)株について

Tracking SARS-CoV-2 variants

It remains critical that global systems to detect signals of potential variants of interest (VOIs) or variants of concern (VOCs) and rapidly assess the risk pos

www.who.int

確かにwhoの変異株ページの「Variants of Interest (VOI)」です。

↑より引用
Kappa B.1.617.1 G/452R.V3 21B India, Oct-2020 4-Apr-2021

「欧州疾病予防管理センター」の「Variants under monitoring」の情報で調べてみました。
正直なところ初期対応がアレだったＷＨＯよりはこちらを信じています。

SARS-CoV-2 variants of concern as of 31 May 2024

ECDC regularly assesses new evidence on variants detected through epidemic intelligence, rules-based genomic variant screening or other scientific sources.

www.ecdc.europa.eu

分類がすでに「De-escalated variants」になっています。既に格落ちしている扱いですね。

↑より引用
These additional variants of SARS-CoV-2 have been de-escalated based on at least one the following criteria: (1) the variant is no longer circulating, (2) the variant has been circulating for a long time without any impact on the overall epidemiological situation, (3) scientific evidence demonstrates that the variant is not associated with any concerning properties.

当初は注目を浴びていましたが、欧州では既に過去の変異株と扱われています。
名前持ちでは「Alpha」「Eta」「Theta」「Zeta」「Epsilon」もこの分類になっています。

一応、注目のスパイク変異を確認してみると
「L452R」, 「E484Q」, 「D614G」, 「P681R」の４つがあります。
世界的に猛威を振るっているデルタ株は　　
「L452R」, 「T478K」, 「D614G」, 「P681R」の４つで違いは１つのみです。

違いの部分である「E484Q」は ワクチンや抗体医薬の効果を弱める可能性があると言われていました。
しかしメジャーな変異株には見られず、それほど脅威とは思えません。
神戸市で国内変異と話題になりましたが、拡がったとのニュースはききません。

【新型コロナ悲報】 国内で変異？　神戸市で新たな変異ウイルス確認…　英国株にインド株の「E484Q」変異

blog.yorolog.com

「T478K」と「E484Q」の差で大きく扱いが違っている訳ですが「T478K」についてはデルタ株に特徴的な変異という以外にほとんど情報がありません。
意外とデルタ株の強さの秘密は「T478K」変異にあるのかもしれませんね…。

そもそも発祥地のインドではカッパ株よりもデルタ株が拡がっているため、既にデルタ株が主流になっている日本では恐れる対象ではないのかもしれません。
個人的には下の４つが脅威になり得るのではと考えています。